200年目の鐘



「あ。いや」
 リラは不信そうな視線をラウルに向けたが、彼が話を続ける様子が無いのでまた前を向くと静に答えた。
「もうすぐ、着きますよ」
 自分の考えが他人に分かる筈はないのに何をそんなに慌てていたのか、ラウルはなんだか急に自分が情けない気がして一つ大きな溜息をつくと、再びリラの後ろを歩き出した。



































 
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