200年目の鐘



 ミレルの企みに気づいたのか、クロノスは即同意するとミレルは胸の前で手を合わせて喜ぶ。
「リュウキ」
 クロノスは彼の名を呼ぶと彼にだけ聞こえるように何かを耳打ちする。
 それを聞いてリュウキは、
「分かった。我も参加しよう」
 と同意した。
「やった二人目ゲット!ラウ君ももちろんやるよね。民間人の
 週間を王様も体験しないとね」

「民間人の体験とはちょっと違う気がする」
「いいから、うまくいけばいいことあるかもよ?」
 爛々と輝くミレルの瞳を見て、ラウルはため息をついた。
「わかった。やるよ」
「やった!ってことでモー君ももちろん参加ね」
「しかたないの」
 うれしそうに頷き、彼女はルールを説明する。
「贈り物を貰うため色仕掛け!もので釣る!条件つける!何で
 もあり!自分の精霊に貰っても
OKよ。期限は0時の鐘がなる
 まで!分かった?」

「おう!」
「了解した」 

「分かった」
OKじゃ」
「リラちゃんにはあたしがいっとくから」
「そういや優勝者には何かないのか?」
「これは誰が一番もてるかというプライドをかけた勝負!ない
 わ」

 言い切る彼女にラウルは呆れる。
「それじゃ、レディー、ゴー!!」
 ミレルが右拳を天井に向かって突き出したときだった。
「ラウル様、街から贈り物が届いております」
 そう言って一人の侍女がワゴンを引いてくる。
 そこには沢山のプレゼントが溢れんばかりにつまっていた。
「ありがとう。そこに置いておいてくれ」
「うわ、ラウ君早速優勝候補?」
「お、俺も負けてられないな」
「王の特権なのか?」
「ラウルは国民に愛されているのじゃな」
「これでビリは免れそうだな」
 ラウルがニコニコというと、マスター4人は負けられないと広間から走り去っていった。

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