黄昏の金色竜
序章
十
数年前、天は闇に落とされた。風が舞い、雨は激しく地を打つ。まるで世界を洗い流してしまうかのように。嵐は三日三晩続き、そしてとうとうそれは現れた。漆黒の闇に染まった巨大な竜。伝説でしかないその存在。人々は恐れたがそれはまるで死んでいるかのように深い眠りについていた。伝説では竜は良い神と邪悪な神二通りの説があったがこの竜が現れたことで人々は多大な被害を被ったため、政府はそれを邪悪な神とみな
し、巨大な氷にその姿を閉じ込め封印したのだった。
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