た。
「いいんですよ」
「あ、リラちゃん。もう契約終わったの?」
「いえ…」
「もうっ。マスターが居ないから契約出来ないのよっ!」
「あ」
ミレルは眼を大きく見開き、口元に手を当てると明後日の方向を向いた。
「な、何で誰も突っ込んでくれなかったのよっ!ケチッ」
「お前が気づけ」
「痛っ」
多少の沈黙にも耐えられず、思わず声を張り上げたミレルの頭をクロノスがすかさず小突いた。
「何よう。ぶたなくたっていいじゃない」
自分が悪いと分かっているのか、小声で文句を言いながら
も、それ以上は何も言わず、涙目でその場を立ち去り神殿の奥へと二人と共に去っていった。
神殿の中央部、広いホールにたどり着くとミレルは振向きリラに問いかける。
「この先きっと大変だと思う。それでも自分を信用してくれて
ない人を連れてくの?」
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