また、精霊たちはただ黙って闘いの行く末を見据えていた。
「いい眼をしているが。息を切らすようじゃまだまだじゃな。
行くぞっ!」
今度は地面から砂を精霊の力で収束させ、疲れているリラの方へ素早く放った。一瞬反応を遅らせた彼女の首へそれは巻きつくと細い首を締め上げた。
「…っ」
苦しさに一度うめき声を上げたが、自分のそれに巻きついている砂の塊を掴むと、今度は風を使って巻上げ、吹き飛ばし
た。
「けほっ…っ」
首を押さえ咳き込みながらもリラは向かう事をやめなかっ
た。
なかなか負けを認めないリラにモーガリスいらいらしなが
ら、
「もう、いいじゃろう。これで終わりじゃ」
そういって両手を振り上げ地響きを起こすくらい強く重く地面を突いた。
「!?」
様々な攻撃を交わし、もうすぐ相手の所へ着く、そう思い走っていたリラを突如砂の津波が襲ってきた。 |
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眼を見開いて立ち尽くす。
それは高くそして彼女を飲み込んだ。
モーガリスは勝った、そう思いリラを助け出そうとした時
だ。何かがまだ勢いの止まっていない砂の波のなかから飛び出し、そして次の瞬間、モーガリスは何者かによって組みふされていた。その喉もとには短剣が突きたてられている。
天井を向いているその視界にははっきりとリラの顔があっ
た。
疲れた表情を見せながら、顔や腕には無数の傷がつき血が流れているにも関らず彼女は冷静な口調で言ったのだった。
「武器の使用OK。ルール内、私の勝ちです」
「く、くくく、はっはっはっは」
モーガリスはそのまま楽しそうに笑い出した。
「確かに、わしの負けじゃ。お前を王として認めることにする
とするかのお」
「ありがとうございます」
奥の部屋での契約が終わり、そとはすっかり暗くなってい
た。
「リラ」
モーガリスが泥だらけのリラを呼んだ。
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