200年目の鐘



 慌てて丘を見るが、そこにはラウルの姿しかない。
「何でちゃんと見てなかったのだ!?」
「皆がうるさいからでしょー!!」
「あの…」
 背後で声がして、冷や汗を浮べながら振向く四人の前には探していたリラの姿があった。
「あ…リラ。わしたちは別に…」
「?明日は早いですから、皆さんももう寝た方がいいです
 よ?」

「…あ、ああうん。そうする」
 普通にそう返してきたリラにクロノスが答え、そして一同はほっと息をつく。
「おい、今度はラウルがおらんぞ」
 ふと丘を見たリュウキ。
「おい」
 そこへ声をかけられ一同はまたどきっと死ながら振向い
た。そこには思った通りラウルの姿があった。今度こそ覗きがばれたのかと思ったが、

「明日早いから早く寝た方がいいぞ?」
 そういって神殿の方へ戻っていく。
四人はまたほっと息をついた。
「二人とも鈍くてよかったね」

 
 
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