かりと口を開ける。
「隠し扉!?」
クリスは驚いたように口を開けた。
「……血の匂い」
そう呟くとレイはそのままつかつかと階段を下りていく。
「あ、待ってください。レイ様!」
二人は慌ててその後を追った。
さらに奥にあった鉄の扉。それを開けると目の前には不気味な光景が広がっていた。
血で書かれた魔方陣、その上に散乱する数多の動物の死骸。あるものは腸を引きずり出され、あるものは首を落とされ、またあるものは皮を剥がれ…。
「何…これ…」
普通の魔法学校ではありえない光景にリオは驚愕し、口を押さえてしゃがみこむと嘔吐した。クリスは眼を伏せただ黙っている。
「最悪ね。闇魔術でもしていたのかしら?ここが原因みたい
ね。取り合えずここを閉じればもう沸いて出てくる事はない
でしょう。後は魔族を魔界に帰すだけ」
魔方陣の傍まで行き、膝を突く。腕を前に突き出すと、その先が光、そして何処からともなく、先の丸まった杖が姿を現した。
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その杖で魔方陣の一番外側の円を一気に突く。突かれた魔方陣は不思議な色で発光し、そしてレイはいつもの声ではなく不思議な、頭の中に響くような声で何かを唱えだした。詠唱途
中、周りに転がっていた死骸は次々と砂となって崩れ落ち、そして消えた。周りの重い空気もだんだんと軽くなり、息苦しさが消えていく。
「はあ、やっとらくになってきました」
リオは溜息をつき、そして立ち上がった。
それと同時に血でかかれた魔方陣も消失し、レイも立ち上がり振向く。
「これで大丈夫ね」
「有難うございました。後は退治すればいいだけですね。これ
でまた…」
「これでまた、召喚術が行える?」
レイは眼を細めクリスを睨みつけると、持っていた杖を一瞬のうちに剣へと変え、それの切っ先を彼の喉元へと押し付け
た。
リオは一瞬たじろいだが慌ててレイのほうへ走りよる。
「な、なんですか?どうして俺を…?」
「匂いがするのよ」
「匂い?」
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